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JR東海管轄の関西本線では最も1日平均乗客数の少ない
三重県の『富田浜駅』
2012年度の記録では1日平均167人とのこと。

ひとつ手前の『富田駅』とは1.3kmしか離れておらず
しかも、富田駅の近くには近鉄富田駅もあるとなれば
中間に住んでいたら富田駅を選んでしまうかもしれない。

ホームは2面2二線の、無人駅

tomidahama2.jpg


無人駅といえば小さかったり
昔ながらの木造の駅舎を思い浮かべがちだが
こちらは写真の通り、駅舎内は割と広々としており
中はポスターが所々に貼られている以外は
コンクリート剥き出しで味気ない作り。

3月とはいえ、肌寒い日に訪れたため
この無機質な空間にいると、余計に冷たい風が
身にしみる・・・

tomidahama3.jpg


そんな中にぽつりと、乗客が自由に使える置き傘が置いてあるのを見ると
人の存在というか、温かみを感じられてホッとする。

「愛の傘」というネーミングセンスも、また良い。


tomidahama4.jpg



駅舎を出たら自転車がまばらに散らばっていた。
167人の乗客のうち、何人が毎日この駅まで
自転車に乗ってきているのだろう?


というか、これだけ横倒しになってる自転車を見ると

「これは、今日乗ってきたものではなく、ずっと放置されてるのでは?」

という、疑念を抱かずにはいられない。

まあ、ひとっこひとり出会わなかった私には
真実を確かめることなんてできないのだけれど。


tomidahama5.jpg


乗り継ぎの都合上、短時間しか滞在できず
軽く駅周辺を歩くことしか出来なかった。

そんな限られた時間の中でも2つも文学者の石碑を
見ることができた。

ひとつ目は、上の巌谷小波のもの。
昭和の戦前に活躍した、児童文学者の先駆者なのだそう。

tomidahama6.jpg


そして、こちらは其角の句碑。
この方は、松尾芭蕉に俳句を学んでいたのだそうです。


調べてみると、駅名にもなってる富田浜海水浴場は
かつて、高級別荘地だったそうです。
(皇后美智子の実家・正田家の別荘もあったのだそう!!)
そして、富田浜駅はその海水浴場へアクセスするための駅として
夏休みは特に混雑していたとのこと。

しかし、1959年の伊勢湾台風の襲来で富田浜の砂浜は消滅。
富田浜跡地の上には国道23号、名四国道が開通。
そして、私が見た静寂漂う今の富田浜駅になったのだと思うと
歴史のうつろいがもたらす、切なさや物悲しさを感じます。


今回、見た句碑は、かつて富田浜の美しさに
惹きよせられてきた文学者たちの貴重な足跡だったという訳です


短い散策を終えて、もう一度、富田浜駅の駅舎を見ると
この味気なさがひとつの個性として新鮮に思えてきました。

よくよく考えたら、これ以降
富田浜駅以上に無機質な無人駅に出会ってないかもしれないです。



短い動画ですが、そんな富田浜駅の雰囲気をまとめました。



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かのえかな

Author:かのえかな
在住地:埼玉県
年齢/性別:腰痛持ちのアラサ―女性(独)
旅行以外で好きな物:野球観戦、音楽(ジャンル問わず、懐メロ系)、読書

【旅先で注目するもの】

→ご当地マンホール、百貨店、スーパーマーケット
→食べ歩きできるご当地グルメorB級グルメ
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→神社やお寺、公園、庭園

【電車旅にハマったきっかけ】

→パニック障害の治療の一環で電車に乗る練習をしたことから。(今も新幹線は苦手・・・)

【旅のコンセプト】

→お金をかけない。
→駅を基点に歩ける範囲で。(例外あり)

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外に出る楽しさを取り戻して頂けたら・・・。

【夢や目標】
→一生かかってでも、日本中の駅を訪ね、散策してみたい。
→コミュニケーション能力を磨いて旅先の方との会話から
地域の情報を得られるようにしたいです。

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